Excel VBAで学ぶ微分方程式

地盤沈下事例


 平野部の地盤内では、地下水位が地表面に近い。地下水面以下の地盤の土粒子間の間隙は水で満たされている。その地下水を井戸水として利用し、地下水位が低下すると地盤< に沈下が発生する可能性がある。何時、どの程度の大きさの地盤沈下が発生するか?その予測法、圧密理論に使われる熱伝導型の偏微分方程式の解き方をExcel VBAで学ぶ。 方程式が正確に解いてもその予測が実際地盤の沈下挙動と一致しない場合が多い。その問題点も考える。粘土や泥炭で構成される地盤に荷重を加える宅地造成工事や道路盛り土 工事でも地盤に圧密沈下が発生する。沈下を生じる層厚に比べて盛土工事幅が十分に大きい場合、地盤の変形(沈下)は、鉛直方向にのみ、水平変位は発生しない。軟弱地盤内 土要素の鉛直ひずみから地表面沈下量が算定される。一次元圧密沈下の発生する粘土層には載荷直後、盛土荷重に等しい間隙水圧が発生し、その水圧がゼロになるまで沈下が継 続するとTerzaghiの圧密理論では考えられている。土中水の流速は極めて小さいため、沈下の発生は,長期間になる。静水圧と異なる荷重によって発生する水圧は、過剰間隙水圧 と呼ばれている。軟弱地盤上の道路盛土工事では、地盤の変形は二次元になる。盛土隣接地盤には、水平方向変位も発生する。家屋や橋梁が建設後沈下しては不具合である。 下図のような杭基礎による沈下を防止には工事費用が増加する。地下水の過剰利用で発生した地盤沈下で東京湾の平均海面より4m近く下になった。地下水位が回復しても地盤 隆起はない。地盤の標高が東京湾の平均海面以下の地区は、地震発生時の海水の流入が心配される。しかし、また,最近の地下水位回復で上野駅は浮力で浮き上がり防止対策が取 られている。

江東区の地盤沈下

江東区の地盤沈下

諏訪の地盤沈下

諏訪の地盤沈下

名古屋の地盤沈下

名古屋の地盤沈下

六日町の地盤沈下

六日町の地盤沈下

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